points-of-view’s blog

創作イラストを。世間とずれてるブログです。

18. 言葉について

これは世間とずれている私のブログです。
f:id:points-of-view:20201203205700j:image

いいまわし【言(い)回し】
同一の表現素材に対してそれをどんな形で言い表すかの方法。表現の方法。
三省堂 新明解国語辞典 第四版より引用

"言い回し"を辞書で引いてみたけれど、私はそんなに国語能力が高くないので意味が頭にスッと入ってこなかったです。難しい。


"とてもじゃないけど○○ない"
これ、不思議な言い回しだなっていつも思うんです。

「とてもじゃないけど食べられない。」
「とてもじゃないけど許せない。」
などなど…。
私の母はこの「とてもじゃないけど食べられない。」をよく使います。明らかに絶対に食べたくない時に使っています。
私がそれを聞くたびに不思議な気持ちになっていること、分からないだろうなぁ。

この言い回しは誰かが最初に何かに書いたとか、もしくは言ったりしたのでしょうか。
それとも、本のページをめくる時に指を舐める人が世界中にいるように、同時多発的に言い始めたのでしょうか。本当に言葉って不思議ですよね。遠い国の言葉が同じ意味の発音だったりする時もあるし。

 

ところで少し話は違うのですが、小説の登場人物の名前ってフリガナがなくて読めない時ありませんか?歴史小説なら調べればわかりますけど、創作の人物の場合はフリガナをふって欲しいと思います。
例えば、井伏鱒二さんの「朽助のいる谷間」を読んでいる時にこのおじいさんは"くちすけ"でいいんだよな?他にも読み方が?とか考えてしまうからです。でも"頑固"や"松茸"にフリガナをふってあるので名前にフリガナをふるのが面倒とか技術的に難しいというわけではないってことですよね。鱒二さんがご存命のうちに読み方を聞いてなかったから勝手にフリガナをふれないということなのかな。
もし、今もご健在でしたら手紙を出して聞いてみたいです。そうすれば「私のところへこういう手紙が来た」という内容の面白い随筆が読めたかもしれません。

普通作家が書かないなんでもない事を書いた鱒二さんの随筆が面白いんですよね。どこででも買いやすい本でいうと新潮文庫から出版されている「 荻窪風土記」がおすすめです。

 

では、ここまで読んでくださりありがとうございました。